小山木材株式会社
建設業
小山木材は信州松代を拠点とし地域の風土にあった心地よい木の家(注文住宅・木造住宅)を提案する材木屋生まれの工務店です。工務店は地元の地域に根付き、地域経済やコミュニティの持続可能性を支える存在です。また暮らす人にとって、身近で日常的に関わる存在でもあります。小山木材では高性能住宅の普及をベースとして、現場管理・アフターサポート・環境整備など様々な問題を広く捉えることで、住む人が快適で健康に暮らし続けることができる住まいづくりから、豊かに長く暮らせる社会の実現に向けて取り組みます。
- 住所
- 長野県長野市松代町松代155番地
- 地域
- 長野
- https://x.com/koyamamokuzai
- https://www.instagram.com/koyamamokuzai/
- 主な取組内容
-
SDGs達成に向けた経営方針等
1. 地域資源を活かした循環型社会の実現
私たちは、信州の豊かな自然が育んだ木材(木曽檜)を活用し、環境負荷の少ない循環型社会の実現を目指します。地元の森林資源を大切に守りながら、地域とともに持続可能な未来を築きます。
2. 健康で快適な住環境の提供
「人にも家にもやさしい住まい」を基本理念とし、温度や湿度、空気の質を繊細に整える技術で、住まう人々の健康寿命の延伸に貢献します。自然素材を活用した家づくりを通じて、安心で快適な暮らしを提供します。
3. 長寿命住宅で資源を未来へつなぐ
永く愛される高品質な住宅の設計・施工を通じて、限られた資源を有効活用し、次世代に価値ある住まいを引き継ぎます。長期優良住宅やカーボンニュートラルを見据えた設計思想をさらに推進します。
4. 美しい現場と安全の追求
全ての現場を「住まいづくりの原点」と捉え、整理整頓と徹底した安全管理を実施します。美しい現場から生まれる品質こそが、お客様に信頼と安心をお届けする基盤です。
5. 持続可能な地域社会への貢献
私たちは地域の課題に耳を傾け、環境保全活動や防災対策を通じて、誰もが安心して暮らせる住みよい社会の実現に寄与します。信州松代を拠点に、軽井沢地域などの移住者が増加するエリアにも目を向け、新たなコミュニティづくりを支援するとともに、地域の魅力を未来へとつなげてまいります。
6. 人材育成と働きやすい職場環境の構築
次世代を担う人材の育成に力を注ぎ、社員一人ひとりが誇りを持って働ける職場環境を整備します。技術と精神を磨き続けることで、社会に貢献できる企業文化を創造します。
重点的な取組1
- 環境
- 経済
内容
小山木材は、高気密・高断熱、全館空調システムを採用した高性能住宅の設計・施工を通じて、持続可能な未来づくりに取り組んでいます。この取り組みにより、建築分野でのCO2削減を推進するとともに、再生可能エネルギーの利用促進や住まい手の健康・快適性向上を目指しています。
これまで培ってきた技術力と実績は、住宅性能評価の分野においても高く評価されています。
2030年に向けた指標
・年間CO2排出量を50%削減
高性能住宅の普及をさらに進め、省エネと再エネ利用を通じて脱炭素社会の実現に貢献します。
・BELS認定率100%達成
全棟でBELS認定を取得し、省エネ性能の「見える化」を徹底。住まい手に信頼性の高い情報を提供します。
・全館空調システム採用率を80%以上に
快適性と省エネ性能を両立する全館空調システムを積極的に導入します。
進捗状況
・BELS認定の進捗
2024年度時点でBELS認定率は100%を達成。2030年の目標達成に向け、設計段階からの省エネ性能確保を徹底しています。
・施工実績と受賞歴
これまでの施工実績と住宅性能における評価として、以下の成果を挙げています
2020年度:17棟完工、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2020 優秀賞 受賞
2021年度:20棟完工、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2021 優秀賞 受賞
2022年度:15棟完工、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2022 特別優秀賞・省エネ住宅優良企業賞 受賞
2023年度:16棟完工、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2023 特別優秀賞・省エネ住宅優良企業賞 受賞
2024年度:13棟完工、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2024 特別優秀賞・省エネ住宅特別優良企業賞 受賞
・省エネ性能の向上
太陽光発電システムの導入率が2024年度で70%を達成。断熱性能の向上やエネルギー効率改善が進んでいます。
重点的な取組2
- 社会
内容
小山木材では、家づくりが完成した後も、オーナー様や地域の方々とつながりを大切にするために、暮らしに役立つワークショップを定期的に開催しています。これらのワークショップは、住まいのメンテナンスや快適な暮らしのヒントを提供するとともに、地域のつながりを深める場として多くの方々にご参加いただいています。
2030年に向けた指標
・参加者数の倍増を目指す
「暮らしの学び」を通じて参加者の数を増加させ、毎年10%の増加を目標にイベント数の拡充と内容の多様化を図ります。
・新しい形式のワークショップの導入
ワークショップの内容をより参加しやすい形に改善し、忙しいオーナー様や遠方の方々にも参加しやすい仕組みを整えます。
・地域との連携を強化
地元の農家や職人、地域の文化を活かした講座を増やし、地域の魅力を広める学びの場を提供します。
進捗状況
・参加者数の安定
ワークショップは毎年安定した参加者数を維持しており、特にDIYや料理教室は人気があります。
・地域との協力関係
地元の農家や職人とのコラボレーションを進め、地元資源を活かした講座を実施しています。
今後もオーナー様、地元の方々に愛される活動に育てていきます。
重点的な取組3
- 環境
内容
私たちは、建設業のデジタル化を進めるためにANDPADを導入し、プロジェクト管理の効率化と透明性向上を実現しています。この取り組みは、紙の削減による環境負荷の軽減だけでなく、業務プロセスの改善や現場の安全性向上にも寄与しています。
【主な取り組み】
・デジタル化による業務の効率化とミスの削減
・紙資源の削減とペーパーレス化
・現場の情報共有の迅速化と透明性の確保
2030年に向けた指標
私たちはANDPADを活用し、2030年までに以下の目標を達成することを掲げています。
・CO2排出量の10%削減
デジタル化を通じた紙資源の削減やエネルギー効率の向上を図り、地球温暖化対策に貢献します。
・現場の生産性20%向上
情報共有や進捗管理をデジタル化し、時間とコストの効率化を実現します。
・安全管理体制の強化
ANDPADを活用した現場の安全点検体制を確立し、事故ゼロを目指します。
進捗状況
・CO2排出量削減
2025年時点で、オンライン取引の協力会社が全体の40%→紙の使用量を40%削減。環境負荷軽減に向けて着実に進行中です。
・現場の生産性向上
ANDPAD導入後、現場間のコミュニケーションが迅速化し、工期短縮とコスト削減が実現しました。生産性は10%向上しています。
・安全管理体制
社内点検の記録とデータをANDPADで一元管理。第三者機関(JIO)による検査でも安全性の向上が確認されています。
独自の取組
小山木材は家を創り続けて66年。心豊かな暮らしを次世代につなぐことを使命とし、人と環境に負荷をかけない住まいづくりを追及してきました。日本には住宅の劣化に起因する湿度の高さ、四季の温度差があります。小山木材では30年前からFAS(ファース)工法を取り入れ「湿度」「温度」さらには「空気の清浄」「空気の流れ」をコントロールすることで「快適で健康」な暮らしを実現し、丈夫で耐久性のある住まいから永く住み継ぐことのできる豊かな暮らしの普及に力を入れています。
木曽檜などの地域資源を活用しながら、環境負荷を抑えた健康的な住まいを提供することで、社会的ニーズに応えています。また、長年培った技術や地域密着型の活動を基盤に、次世代に価値を引き継ぐ住宅づくりを展開しています。この両輪を生かすことで、持続可能な社会の実現に貢献し続けます。
具体的な取組
最終更新日 2025年05月01日