北アルプス森林組合
林業
令和3年7月、組合は木質バイオマスセンター建設に着手、令和4年3月に施設が完成し、年間3,000tの木質チップの生産を目指し、7月から本格的に施設が稼働しました。
チップの原料となる原木は、当管内の山林等から組合が森林整備等により伐り出した木材、公共工事等による河川内の立木の伐採木、組合員自ら自分の山から伐り出した木材など全て地域の森林資源を最大限利用した木材を原料としてチップを生産します。
生産されたチップは、主に大町市内に建設された大手メーカーの水生産工場の木質バイオマスボイラーに供給する他、今後は管内の公共施設、民間宿泊施設、個人住宅などの燃料施設に供給し、市民参加の「再生可能な自然エネルギーとしての木質バイオマスの地産地消による地域資源循環型のまちづくり」をとおして、未来の子供達のため地球規模で取り組まなければならない、今すぐ行動しなければならない「2050年カーボンニュートラル」目標達成、「脱炭素化」に貢献してまいります。
SDGs達成に向けた経営方針等
当組合は、森林組合法に基づき設立された法人です。この森林組合法では、森林所有者の協同組織の発達を促進することにより、森林所有者の経済的社会的地位の向上並びに森林の保続培養及び森林生産力の増進を図り、もって国民経済の発展に資することを目的としております。
また、森林組合はこの目的に沿って、組合員の委託を受けて森林の施業、経営、森林で公衆の保健機能の増進、教育機能の増進に関する事業等を行うなど、組合員のみならず公益的な機能、役割を持った組織です。 当組合は、特に本業である森林整備等を通して健全な森林をつくることにより、CO2の吸収、削減などによる地球温暖化防止、土壌を保全し災害防止、豊かな水を育み、野生鳥獣の適正な保護管理にも関係し、生物多様性の保全等にも寄与するなど、正にSDGsの様々な目標達成に貢献している。
今後は、組織として、また役職員一人ひとりが、持続可能な環境、社会、経済など国際社会の形成のため、様々な取り組みを通して様々なSDGsの目標達成に貢献していきます。
重点的な取組1
内容
間伐などの森林整備や伐採後の再造林などを通して健全な森林づくりを更に進めることにより、CO2吸収を図る。
2030年に向けた指標
CO2吸収量13,000t(2030目標)
進捗状況
2022年7月1日~2023年6月30日の一年間におけるCO2吸収量 947t(2023年7月1日確認)
2023年7月1日~2024年6月30日の一年間におけるCO2吸収量 1,022t(2024年7月1日確認)
※2030年までのCO2吸収量 7,903t(目標達成率:61%)
重点的な取組2
内容
林業は3K(危険、きつい等)産業ともいわれ、労働力の確保と定着が課題となっている。
組合では、SDGsの理念、様々な目標達成のため、新しい分野も取り込んだ事業展開をするためにも労働者の確保が不可欠なため、従業員数を増やしていく。
2030年に向けた指標
従業員数15人→25人 (2030目標)
進捗状況
2023年7月1日現在、従業員数 28人
2024年7月1日現在、従業員数 23人
※目標達成率:92%
重点的な取組3
内容
化石燃料から再生可能エネルギーとして、間伐等で生産された素材を使ったチップ、薪の生産量を増やし、循環型の資源活用を進める。
2030年に向けた指標
チップ生産量 80t→3,000t(2030目標)
進捗状況
2022年3月に新設された木質バイオマスセンターが本格稼働。チップ生産量の実績は以下のとおり。
2023年7月1日~2024年6月30日の一年間におけるチップ生産量は 2,435t
※目標達成率:81%
具体的な取組
最終更新日 2024年09月02日